競漕種目について
まず、大きく男子種目(M)・女子種目(W)とあり、さらにそれぞれ軽量級種目(LM/LW)、ジュニア種目(JM/JW) があります。そして、下表のように艇の種類、クルー数、舵手の有無により10種目の競技が定められています。
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- 艇の重量
- 記号
- クルー数
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- 14kg以上
- 1×
- 1人
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- 27kg以上
- 2×
- 2人
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- 52kg以上
- 4×-
- 4人
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- 53㎏以上
- 4×+
- 4人+舵手
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- 27kg以上
- 2-
- 2人
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- 51㎏以上
- 4+
- 4人+舵手
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- 50㎏以上
- 4-
- 4人
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- 96㎏以上
- 8+
- 8人+舵手人
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- KF
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- 32kg以上
- 2+
- 2人+舵手
- ※舵手つきペア・舵手なしフォアは男子のみの種目です。
- ※ナックルフォア以外の艇をシェル艇と称します。
- ※舵手つきクオドルプルは全日本軽量級選手権・全日本社会人選手権にて採用。
記号「×」の種目は、1人が2本のオールを持って漕ぎ、記号「+」・「-」の種目は、1人が1本の大きなオールを両手で持って艇の右側か左側より出して漕ぎます。「+」は舵手つき、「-」は舵手なしです。
クルーのポジション・役割
クルーのポジション
ここではエイトを例にして説明します。
- 艇首方向から順に、舳手(バウ)、2番、3番、4番、5番、6番、7番、整調(ストローク)と呼びます。
- 舵手(コックス)は整調と向かい合って1番艇尾側に位置します。
- フォアの場合は3~6番がなく、バウ、2番、3番ストロークとなります。
- 舵手の位置は、エイトではほとんど艇尾側ですが、フォアやペアなどの場合、艇首側に位置するのも多くなっています。
クルーの役割
ストローク | クルーのリード役であり、ペース配分、ピッチの上げ下げなどをリードし、クルー全体のリズムの中心となります。 |
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バウ | 他の漕手の動きを見ることが出来るため、全体の調子を見たり、声を出して励ましたり、漕手のオールの乱れを注意する事が必要でストロークに劣らず重要なポジションです。 |
その他の漕手 | 主としてエンジンの働きをしますので、普通体力のある漕手を配します。 |
競技方法
- 発艇は、各レーンごとに設けられたステイク・ボードに艇尾をつけ、艇首を発艇線に並べます。
- 発艇員の予令に続いて、号令と同時に赤旗が振り下ろされてスタートします。
- 2度フライングすると除外になります。
- レース中は「まじめな態度及び正常な競漕速度」で全距離を漕ぎ終えなければなりません。スタートの号令があっても発艇しなかったり、主審の宣告なしに競漕を止めたり、フィニッシュラインを通過しなかったクルーは失格になります。
- レースの途中でコース侵害や妨害があると、主審の判断により除外になることがあります。
- 勝敗は、艇の先端のボールがフィニッシュラインに到着した順序で決めます。
参考・引用文献
全日本選手権大会パンフレットより